出版社内容情報
中国で20年、日本で20年生活した著者しか語ることのできないユニークな日本人論、中国人論! 文革後の新世代の日本留学(九州大学)と生活。溶け込みつつも感じる“文化の違い”をユーモアを交え率直に綴る好エッセイ。
集団生活で生きる知恵・面子と建前/ゲテモノ食いの刺身への挑戦/マナーを破る最たる人物は毛沢東/日本留学の中国の友人はアメリカへ/香港とマカオにいる中国人/政治色に染まらなかった春節/20歳、日本への旅立ち/高倉健とカラオケに象徴されるもの/美女たちはまだその名を知らない/異文化間の愛情表現について/小泉内閣と田中外相について/ぼくが応援するのは王監督が率いるチーム?/男の裸が起こしたカルチャーショック/ヒトラーも死ねば仏となるのか/美国〈9・11〉同時多発テロ事件/中国と日本映画について/アメリカにいる妹と一緒に故郷へ/文化大革命の影/故郷に日本人の先生がやってきた、ほか
内容説明
中国で20年、日本で20年生活した著者しか語ることのできないユニークな日本人論・中国人論。
目次
1 未知の文化との出会い―一九九九年(集団生活の中で生きる知恵―面子と建前;未知の文化との出会い―ゲテモノ食いの刺身への挑戦 ほか)
2 美女たちはまだその名を知らない―二〇〇〇年(二〇歳、日本への旅立ち―大人になった実感;中国的反応と日本的現実―中国人の自己主張について ほか)
3 日本人と中国人―二〇〇一年(電話からメールへ―ぼくの年末年始の変遷;習慣が違ってもコミュニケーションの一助になるか?―酒とタバコ ほか)
4 文化大革命の影―二〇〇二年(二人の「外国人」の子供を中心に―家族団欒;文化大革命の影―母校再訪 ほか)
著者等紹介
汪洋[オウヨウ]
1959年、中国安徽省合肥市生れ。文化大革命下に少年時代を送り、1978年、当時中国で評価の高い中国科学技術大学に入学。翌年春、長春で一年間日本語特訓後、1980年、国費で九州大学に留学。1989年、博士学位を取得後、九年間に及ぶ日本留学を終えて帰国。後に再び来日し、日本企業勤務を経て、2001年、自ら設立した有限会社日華を経営。1995年、小説「大河の岸辺」で九州芸術祭文学賞佳作受賞。現在、中国ビジネスのコンサルタント、翻訳、中国語教育を行う傍ら、メールマガジン「海の両側、思索の片隅」を発行し、趣味としての小説を執筆
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